令和6年の4月は
・診療報酬
・介護報酬
・障害福祉サービス
のトリプル報酬改定でした。
もうご存知かと思いますが、それぞれの改定は診療報酬は2年に1回、介護報酬と障害福祉サービスは3年に1回、そして、それらが「惑星直列」するのが6年に1回となります。
もちろん、このトリプル改定には、次の6年間を踏まえた改定項目がたくさん組み込まれるわけです。
先日、地域包括ケア研究の第一人者であり、厚労省の数々の分科会会長や委員を勤められている田中滋先生の講演を聞きました。
まず、冒頭に田中先生が言われていたのが、
報酬改定を理解するというのは、経営者の採点上では、5段階でD判定。つまり、ギリギリ合格点でしかないとのことでした。
よく、リーダーになったら「3つの視点」が必要だと言われます。
まず、物事を俯瞰してみる「鳥の目」。
そして、現場の詳細までみる「アリの目」。
最後に、時代の流れを読む「魚の目」です。
ぼくは、報酬改定のような変換期に一番大事なのが、「魚の目」だと思います。
確かに、改定全体を俯瞰することや、各改定項目の算定要件をチェックすることも大事です。しかし、
経営者として一番大事なのは「これからどうなるか」という長期的な流れを読むことです。
たとえば、毎年流行が変わるものがあります。それはアパレル業界です。色や形、素材など、複数の要素で毎年毎年売れるものが変わってきます。よって、アパレルブランドの多くは、「今年は何が流行るか」を予測して、服を作るわけです。
でもそれって、当たり外れが大きいギャンブルみたいなもので、不良在庫をたくさん抱えて大赤字になることもあります。
それに対し、リハビリ事業はどうでしょうか?
毎年流行が変わることはありません。急激に患者や利用者が増えたり減ったりすることもありません。アパレル業界みたいにギャンブル要素が介在する余地は極めて少ないわけです。
ですから、人口動態と報酬改定をきちんと押さえておけば「これからどうなるか」というのは、かなりの確率で読むことができます。
ぼくはもうこの仕事を15年以上やっているので、診療報酬改定を7回、介護報酬改定5回みてきました。同時改定も2回目です。おそらく、リハビリに特化して報酬改定を分析しているのは日本でぼくだけです。
ぼくの講座では今の報酬についても説明しますが、「これからどうするか」についても説明します。ご興味がある方は募集のタイミングを見逃さず、お越しくださいね。
報酬制度の理解はあくまで前提条件です。
「魚の目」で時流を読み解き、「これからどうするか」に視点を移すようにしましょう。